『DLC』て、聞いた事ありますかな?
DLCは、ダイヤモンドライクカーボンの略で表面加工の一種です。DLCは加工後の表面強度が高く滑り特性が向上するもので、チタンコーティングを上回るものだそうです。
ある雑誌のF1エンジンの特集の中で「いまの
F1エンジンからDLCを使わなくなれば、全然回らないエンジンになる」なんて書いてありました。エンジンが回る=周動部の抵抗かなと。思い当たる部分は、クランクシャフトのクランクピン、ジャーナルピン、コンロッドの小端部、ピストンの各リング、カムシャフトのジャーナル、カム山、タペット、ロッカーアーム、バルブステムなどか。この中でも、フローティングしていない物『カム山とタペットorロッカーアーム』『バルブスプリングとバルブリテーナとコッター』は、滑りたたかれる部分です。
上記していますが、DLCは表面強度が上がり滑り特性が向上するので『カム山とタペットorロッカーアーム』『バルブスプリングとバルブリテーナとコッター』に処理するのが一番かなと思います。(あとは、予算に応じて...)
どっかで見かけた話ですが『チタンバルブリテーナは使用していると摩耗する』との事です。これは、チタンは鉄より柔らかい結果でバルブスプリングのばね鋼とコッターの鋳鉄に削られてしまうからです。DLCの表面高度はそれらよりも固いのでチタンバルブリテーナにDLCは有効と考えられます。その上、バルブスプリングとコッターにDLC処理すれば、同じ材質で滑り特性が向上するので部品の寿命が延びると思われます。
まぁ、こんな事書いていますが、T.ocimaは処理するのか? は、乞うご期待!!